小説、映画、芝居、落語、日常の出来事など、自分が贅沢な心の遊び、と感じたものを紹介します。
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29 Jan 2006 Sun
「彗星。COMET 太陽系を構成する天体のひとつで、希薄なガスに包まれ、ときには長い尾を引いて、ほうきの形に見え〈ほうきぼし〉とも呼ばれる。すいせいのように…≠ニは、優れた人物がその社会に突然あらわれる時に使われる表現である―」
「彗星物語」は、私が初めて読んだ宮本輝さんの小説です。
まだ加藤健一事務所の養成所にいた頃に、先輩が宮本輝が大好きだと言っていたのを聞いて、家の本棚を探してみると、この「彗星物語」という本があったのです。(私の家は母親が本が好きで、本棚だけは立派なものがあり、いろいろな本が置いてあります)
私はこの「彗星物語」という本を読んで、笑いました、怒りました、泣きました、哀しみました。ありとあらゆる感情が解放され、溢れ出しました。読み終わった後には、深いため息と、「おもしろかったなぁ」という独り言、そしてなんとも言えぬ幸福感が私を包みました。
もう少し詳しく説明すると、深いため息は、この素晴らしい物語を読み終わってしまった寂しさと、なんでもっと早く読まなかったのかという悔しさ。
「おもしろかったなぁ」という独り言は、読み終わった後の素直な感想。
そして、なんとも言えぬ幸福感は、この「彗星物語」の底にある暖かさ。その暖かさに私はつつまれました。
本の内容を書かないで私の感じた事ばかり書いているので、みなさんは「なんのこっちゃ」と思うでしょうが勘弁してください。
とにかくこの「彗星物語」という本と宮本輝さんとの出会いは、私にとってまさに突如彗星の如くあらわれたという感じで、今も私の心のど真ん中で輝いています。
09 Jan 2006 Mon
高校3年生の時の話です。私は地元の高校に歩いて通っていました。
いつも学校に行く前に、家の近くの公園で友達と一緒にタバコを吸ってから学校に行っていました。
その日も公園に行ってタバコを吸おうと思ったら、タバコをきらしていることに気がつきました。
しょうがないので友達が来たらもらいタバコをしようと思ったのですが、いつもの時間になっても友達は来ません。しかたなくタバコを吸わずに学校に行きました。
タバコを吸わないで学校に行ったのでいつもより早く教室に着いてしまいました。
そこへ一人の友達が教室に入ってきたのを見たときに、何故か私は「タバコちょうだい」と言っていました。友達は「いいよ」と言って1本のタバコを私にくれました。
私は普段学校でタバコなど吸わないのですが、その日は公園で朝の一服をしていなかったため、無性にタバコが吸いたくなってきました。
私は教室を出ると、すぐ隣にあるトイレに入りました。
タバコを取り出してライターで火を着けようとした時に、トイレの前を何人かの他のクラスの人たちが話しながら歩いていきました。
私は「ここはちょっとまずいなぁ」と思い、トイレを出ました。さてどうしたものかとトイレの前で考えていると、また何人かの他のクラスの女の子達が話しながら前を通り過ぎて行きました。
私がどこかひとけのない場所はないかと考えながら歩きだすと、ずっと向こうに「会議室」という表示が見えました。私は「あそこなら会議さえなければ人は来ない!」と思い、足早に歩いていき、そっとドアを開けてみました。案の定、中には誰もいなくて、し〜んと静まりかえっていました。しかもこの会議室は教室と離れているのでタバコを吸ったとしてもにおいは届きません。
私は中に入るとしばらく様子をうかがっていましたが、誰も来る気配はないので、椅子に座ってもらったタバコに火を着けました。安心して気持ちよく吸っていると、突然ドアが開きました。
私はびっくりしてドアの方を見ました。そこには書類を持った先生が立っていました。
「何してるんだ?」と言われた私は手にタバコを持ったまま何も言えず、ただ先生の持っている書類を見ていました。
以上が私が高校3年生の秋に停学になった理由です。なんでこんな恥ずかしい話を書いたかというと、停学になって自宅謹慎をいいわたされた時に、課題の一つとして読書感想文を書くように言われたのです。
私はそれまで本などよんだことがなかったのですが、しかたなく何冊かの本を読みました。
その中の一冊に司馬遼太郎の「竜馬がゆく」がありました。
私はマンガの「お〜い竜馬」がとても好きだったので、この「竜馬がゆく」にすぐハマってしまいました。謹慎中に全8巻を読んでしまいました。
それ以来私は本の素晴らしさを知り、今にいたってます。
これが私の本との出会いです。
けっしてほめられた理由ではありませんが、タバコがみつかって停学になったおかげで私は本と出会いました。
未成年の高校生がタバコを吸うことは絶対にいけないことです。これだけは言わせて下さい。タバコは20才を過ぎてから!
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