シリーズ・同時代
「混じりあうこと、消えること」新国立劇場。
作・前田司郎(五反田団)
演出・白井晃
出演・國村隼、南果歩、橋爪遼、初音映莉子
2008年6月27日〜7月6日
是非、観に行ってみてはいかがでしょうか?何て言えばいいんだろう。
凄く素敵で面白い舞台。
白井さんの言葉をお借りすると、この戯曲の登場人物はきわめて普通の人物で、きわめて普通のシチュエーションの中、きわめて普通に会話する。ところが、そのきわめて普通の会話の中で、いつしか会話の中身とは別の関係性が生まれていて、気がつくと会話とは別のドラマが発生している。
まさにそうなんです。演出の素晴らしさでこんなにも大きな舞台で映えるんだと。
普通の、普通じゃない四人の家族の話。
ラストシーンの印象的な照明。
美術の美しさ。
微かに響いていてすっと入ってくる音響。
うん。
役者もいい。
初めて舞台で國村隼さんをみましたが、落ち着いた中のパワーを感じれた。
南果歩さんはよく喋るんですが、自然にすっと台詞が体に入ってくて、役のイメージが表現しきれている。
橋爪遼さんは若いのに熱く、丁寧な演技で若い男の気持ちをうまく表現している。
初音映莉子さん、メチャクチャ声に特徴があり、最初は気になる位なんですが、そのうち心地よくなり、台詞がたつようになる。
そしてとにかく美しかった。
全て、自分が関わってみたい人達。
こんな素敵な演出の下で演出助手をしていた事が誇らしく感じた。是非、是非、時間がある方は観て下さい。6日までやっています。
きわめて普通の、きわめて素晴らしい、演劇というものをおためし下さい。
ビビっときました。
うん。
演劇したいな。