少し前に話題になりましたリリーフランキーさんのこの本。
知り合いに借してもらい熟読中。
まだ最後まで読んでませんが結末は知っております。
今は「オカン」が東京に出て来たあたり。
ほんとこの「オカン」素晴らしい方。
その分結末に進んで行くのがちょっと切なくて恐くて…。
リリーさんは1963年生まれ、私より三つ年上。
まぁ同世代。
だから本に出てくる子供の頃の話しはかなり自分どだぶります。
駄菓子屋で指をパチパチやると煙の出るおもちゃや、カエルの肛門に爆竹をつっこんで吹っ飛ばしたり(ひどいですよね)…子供というのは生まれた場所は違えど同じ様なことをしてるもんですね。
いやーしかしリリーさん、いろいろとすごい環境で育ってこられてますが、回りのみんなが温かく、リリーさんも回りに対して寛大で、大変な環境にもかかわらずクサることもなくちゃんと人として生きて来てる…やはりそこには「オカン」の絶え間無い愛情が深く深く影響してるようです。
今巷をにぎわせてる親子の殺人事件。
この本を読む限りどこをどう間違えば血縁関係で殺し合うことになるのか不思議でなりません。
やはり今の世の中どこか間違っているとしか思えません。
歳が上がれば上がるほど親子の関係というより人間対人間の関係になって行き、親はどんどん小さくなって自分が子供の頃に見た両親とは違うひとになっていく。ただ親にとってはいつまでも子供は子供みたいで…いつくになっても「風邪引いたらあかんよ」とか「ちゃんと栄養のあるもの食べてる?」と今だに言われます。
何かあると実家からいろいろ送ってくれます。
日用品からカップラーメン、うがい薬やら何これ?実家にあるのが邪魔やから送ってきたんちゃうの?みたいなモノまで(笑)
でも段ボールを空けると少しのすき間もなくびっしりと詰めてくれてるいろいろなもの…。
私はそれを見るといつも何か切なくなり、涙が出てきます。
「俺はこんなことしてていいんだろうか?」と自問してしまいます。
リリーさんの本にもこういうシーンが何度か出てきます。
読書はだいたいトイレに座ってするのですが、段々と物語が進むに連れてトイレに座って読むのは申し訳なくなって来ました(笑)。
ほんとあったかい本です。
月並みな感想ばかりですいません…(笑)
まぁ私よりも先に読まれてる方がほとんどでしょうから、感想なんて必要ないでしょうね。
ていうかまだ最後まで読んでませんけど(笑)
あ…読むのが怖い…。
とてもあったかい本なんですが時々出てくる、ミーハーな人や権力、自分の考えもなく流されて行く人々に対しての厳しい眼差し…これにもとても共感しました。
リリーさん、すごい宝物をお持ちです。
はぁ…親孝行しないと…ですね。
とこういうときは思うのですが実際はなかなか…まだまだ「東京タワー」にはなれないようです。