公演のようすを、解説つきでプレイバックします。
保護者たちに自分の正体がばれそうになって動揺する教頭先生。
この険悪な空気の中、学校側の人間だと思われたくない…。
「どうしたんですか?」
「渡辺さん?」
保護者たちは彼のことを、渡辺学君(実際は欠席)だと勘違いしているみたいです。
教頭先生は渡辺君になることにしました。
「渡辺です」
清原先生にむかって平然と言い切る教頭。 このあと清原が激怒したのは言うまでもありません。
休み時間中の会話。相変わらず水野君に話しかける佐々井君。
「僕ね、人の名前憶えるの得意なんですよ」
水野君は面倒そうですが、佐々井君は気がつきません。
廊下で話をする教師2人。
清原先生は、教頭の行動に怒りを通り越してあきれてます。
「どうして教頭先生が保護者って事になってるんですか?」
5分間しかない休み時間に校庭で遊ぼうとするこどもを笑う2人。
「馬鹿だなあ」
「馬鹿ですよねぇ。…でも、ウチのガキっぽいんですよね」
どうやら渡辺敏幸君の息子らしいです。出口君は彼なりにフォローします。
「忘れましょう。私たちは何も見なかった」
…。
何も見なかったことにして世間話に花を咲かせる2人。
「大人にとっての5分は、煙草一本分でしかないのになあ」
「子供とは大違いですね」
日直に指名され、まんざらでもない東さん。黒板に名前を書いたりして。
「あなた楽しそうだな」
「ふふ。ちょっとね」
稲光がして、外では通り雨が降り始めます。
のんきに天気の心配をする親たちと裏腹に、決意を燃やす教師2人。
「・・・やりましょう」
「本気か?」
一度は逃げ出してしまった担任の細井先生が現れます。
緊張の面持ち。
保護者の前で、ある児童の作文を読む細井先生。
匿名で読まなくてはならないのに名前を言いそうになります。
「わたしのかぞく 2ねん3くみ みず…」
そんなミスはなかったことにして、作文を読む細井先生。
水野君は複雑な心境です。
へこむ水野君を見てはしゃぐ出口君と、それをたしなめる清原先生。
「出口君、他人事ではないんですよ」
「こりゃ失礼、ははは」
反省の色はまったくないですね。
やっと本題にはいることが出来てご機嫌の清原先生。
「本題はここからです。まずは子供達について知っていただくことにしましょう!」
ところが!
またもや携帯電話が鳴り、授業は中断。キレる清原先生。
「皆さんどういうつもりですか!
早くしろと言いながら邪魔ばかりじゃないですか!
携帯ならすの何度目ですか!」
保護者もびびってますが、細井先生が一番びっくりしてます。
「お医者さん」の出口君にも携帯電話がかかってきます。
急患かもしれない!
ということで、電話に出てもいいかを多数決で決めたところ。
「電話にでてもいいと思う人、挙手!」
教頭先生まで手を挙げてます。
緊急で急患の開腹手術をすることに。電話で指示を与える出口君。
手術の内容はどんどんエスカレートしていきます。
「足?いいよ取っちゃえ取っちゃえ。とにかく治ればなんでもいいんだから!」
「一体何を治していたんですか?」
「全自動ガンダムです。ボタン一つで変形するんですよ」
「おもちゃのお医者さんだ!」
「ええ。そうですよ?なんだと思ってたんですか?」
清原先生とうとうマジギレ。
「いい加減にしてください!
話がちっとも進まないのは誰のせいだと思ってるんですか?
授業に集中してください!
余計なことばっかり話して、これで早く終わるわけ無いじゃないですか!」
細井先生教育を語る。
「私は子供たちを、そしてこの学校を愛しているんです!」
翔太(渡辺敏幸君の息子)が授業中にもかかわらず校庭に遊びに行くという暴挙に。
慌てる父親と担任。他の親たちはあきれちゃってます。
「雨降ってるのに元気だな」
「授業も天気も関係ないみたいですね」
Copyright © 2006, smokers cafe All rights reserved.