公演のようすを、解説つきでプレイバックします。
教頭先生が校庭で遊んでいる生徒を観察しているところ。
「翔太のやつまたあんな所登ってるな。
危ない危ない!そこはこの前直したばっかりなんだよ!
落ちる落ちる!…落ちる落ちる落ちる・・・落ちろ!」
ここは台本に台詞の指定が一切なく、荻山博史がアドリブで客席を盛り上げました。
教頭先生が今は会議室となっている教室で、こっそり煙草を吸おうとするところ。
ここは吸っちゃいけない場所なのに…。そんなことはおかまいなしな教頭先生。
まさに火を着けようとする時、教室に入ってきた教師清原に目撃されます。
しどろもどろになる教頭先生。
「なにやってるんですか!」
「え?・・・何が?」
「それ。煙草吸っちゃ駄目ですよ。何度言ったらわかるんですか」
「ああ、うん。どうも、癖でね」
…まったく言い訳になってません。
「よくそれで教師がつとまりましたね!」
「いくらなんでも子供の前では吸いませんよ」
「当たり前です!」
「…すいません」
教頭の苦し紛れの駄洒落に、清原が笑ってしまう一コマ。
やっと本題に入って、資料について話す教頭と清原。
「これ本当にあの子たちの親に見せるの?」
「見せないと始まりませんから」
「きっと怒るよ」
「そうでしょうね」
自分がやると言い出したのに、ちょっと弱気な教頭先生。
教頭の言動が理解できない清原先生。
「え?」
教卓の横に座席が欲しくてだだをこねる教頭先生。
「嫌だ。私はここがいい!」
鬱陶しい大人ですね。 写真じゃ伝わらないと思いますが椅子ばたばたさせてます。 子供みたいに。
大事な授業が始まる前に担任の細井先生が逃亡。
「あれは細井君か…ええっ!」
教頭先生が指さしている方には窓があるという設定です。 教室ってそういうふうになってますよね。 指さした先には、校庭を横切って逃げ出す細井先生の姿が。
逃げ出した細井先生に驚きを隠せない教頭先生。心臓止まりそう。
「どうして逃げるんだ。教は大事な日なんだぞ」
「彼女は当事者なんですよ。先生みたいに気楽でいられるわけないじゃないですか」
「気楽じゃないよ私は!」
早くしないと親が来ちゃう!焦る教師2人ですが…後ろに誰か来てますよ!
何も知らない父親、出口和己がのんきに登場。
父1「あのーすいません。2年3組の保護者の集まりは…」
娘とおそろいだという上履きを履く出口君。
…裸足で歩いてきたんですか?
誰も聞いてないのに話し始める出口君。
「久しぶりなんですっっかり迷ってしまいました。
暑いですねぇ。もうすぐ10月だってのにちっとも涼しくならないんだもんなぁ。
…誰も聞いてないみたいですね」
はい。聞いてません。
それでもめげない出口君。
「いいんですだれも聞いてなくても。独り言ですから」
後ろでは教師2人が相談中。 細井先生が逃げたというこの事態をなんとかしようと必死です。
学校から出て行こうとする細井先生を呼び止めるために、メガホンを使う教頭先生。
それは…まずくないですか?
続々と他の親が教室に現れ始めます。
遠慮して廊下で電話しようとする出口君を止める教頭先生。さんざん騒いでいた自分のことは完全に棚に上げてます。
「廊下は止めた方がいいんじゃないかな。授業中だし静かにした方が…」
「え、でもあなたさっき…」
…ええ、メガホンで絶叫してましたよね。
舞台もだいぶにぎやかになってきました。 しつこく話しかける佐々井君と、めんどくさそうな水野君。 ちょっと切れてるのが、会社の書類をチェックしている渡辺敏幸君。
水野君が座っている席は元々自分が座っていたと言い出せない出口君。
「なんです?」
「いえ…あの…いえ…なんでもないんです」
変なところは奥ゆかしいんですね。
窓から体育の授業でやってる組体操を眺める保護者たち。 楽しそうです。
この後、出口君が組体操を覚えていないことが判明。 でも認めません。
「忘れたんでしょ?」
「忘れてないですよ!何かちょっと出てこないだけです!」
「そういうのを忘れたって言うんですよ」
全員に組体操を知っているか決を取る出口君。
「手を挙げてください。やったことある人挙手!」
挙手って…。
真ん中でこっそり手を挙げているのが、渡辺千鶴さんです。
口論する渡辺敏幸君と佐々井君。
「さっきの話は終わったんだよ」
いい顔してますね。
距離を置いた目線で2人を見ている女性は東真智子さん。
出口君、理想の親のあり方について語る。
「自分の子供のことで他の人に文句を言いたくない、みたいな?」
この人の表情が本当に面白いんです。見事な偏屈親父ぶりですね。
周りの説得にあっさり考えを改める佐々井君。
「本当にすいませんでした。つい我を忘れて…」
みんなで仲良く組体操見物。
出口「あれなんですか、あのピラミッドみたいな三角形」
全員「ピラミッドって言うんですよ」
永嶺君登場。
「あ、遅かったじゃないですか」
「ちょっとどんな授業してるか興味ありましてね。あちこち見て回ってました。」
何者なんですか、あなたは?
渡辺敏幸君と佐々井君の対決再び。
にらみあってます。
不安がる親たちに脈絡なく安心を訴える教頭先生。
「安心してください!」
教頭先生必死です。 でも、親たちは彼が学校側の人間だと知らないんですね。
宗教の勧誘と間違えられて、廊下で落ち込む教頭先生。
そこ、廊下なんです。
壁突き抜けてますよ…。
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