smokersの公演をご案内します
舞台はとある小学校。
教頭の阿部倉と二年生の学年主任・清原の会話から芝居は始まる 彼らが勤務する第一小学校は近接する第二小学校との統合による廃校の話が進んでおり、ダメ学校と呼ばれている第一小学校に勝ち目はなかった。
そこで起死回生の打開策として、文科省の人間を呼び出し、その眼前で問題児の更正をすることで、いかに第一小学校は優れているかを証明しようとしていた。
そのために彼らが取った行動は、まず問題児の親達を呼び出し、授業という名目で児童の問題点を浮き彫りにし、原因は親にあることを認めさせる、というものだった。
突然学校に呼び出された親たち。理由もわからず、また満足な説明もないために戸惑うばかり。 ところが、学校側の思うようにはことが進まない。 担任が直前に逃亡を図ったり、教頭が保護者に間違われてそのままなりすましてしまったり。
清原が代役として授業を進めることになるが、親たちは自分の子供の問題行動を認めようとしない上に、すぐに話を脱線させてしまう。 なかなか本題に入れないことに苛立ちを隠せない教師達。
そうこうしているうちに、本来は来る予定のないはずだった文科省の男がやってきてしまう。 何とか時間を稼ぎ、そのうちに親達への授業を完了させようとする教師達。 頑なに認めようとしなかった親達も、子供が授業中に煙草を持ち出しボイコットをした、という事実を突き付けられて、 いかに自分達が子供を理解してなかったかを認めてしまう。
ところが、1人だけ納得ができない母親がいた。
わからないことをわからないままにしてしまうのは大人のよくない行動だと主張する彼女の熱意にほだされ、真実を究明する親達。 その中で、学校側が都合の悪い事実を隠していることを突き止める。
児童たちは自分達のペットが死んだことを知り、その墓に供えるために煙草を持ち出したのだった。 それは親達が家でしていたことで、それは親達が小学校の頃、担任の教師であった阿部倉がやっていたことだったのだ。
子供達の優しい心を知り、安心する教師と親達。 廃校はすでに決定しており、避けることはできなかったが、それでもやってくる日常を頑張っていこうと決意する。
全ての授業が終わり、誰もいなくなった教室に、同級生だった三人が戻ってくる。 そこに文科省の男がやってきて、動揺する三人。実はこの男もまた、同級生だったのだ。
全員で煙草を吸おうとしたところに、阿部倉が姿を現す。 教え子が煙草を吸うようになった時間の流れを実感し、全員で煙草を吸う。
2005年9月7日(水)〜11日(日)
1時間50分
前売り券:¥3,000 当日券:¥3,300
中野 劇場MOMO
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